中学1年生の4月から6年間、当教室に通ってくださった生徒さんが、第一志望の北里大学薬学部薬学科に合格しました!なんと、受験校全勝です!
最後の追い込みでは娯楽やスマホを封印して勉強だけに集中するかっこいい姿を見せてくれて、同じ教室の生徒さんたちにとても良い刺激を与えてくれました。無学年制のこちらの教室ですが、後輩の生徒さんたちがこうやって身近な先輩の背中を見て学んでいくことがとても素敵な循環だなと思います。
初めて会った無邪気な中学1年生の時から薬剤師になることをずっと目標にしていて、高校受験も一緒に頑張ったので、今回その夢にまた一歩近づく姿を見せてくれて私もとても感激しています。
そのNちゃんはこの数学教室の使い方がとても上手でした。後輩の皆さんにも参考にして欲しいので、Nちゃんのすごいところを以下に共有します。
【1】質問力
当教室ではラインで数学の質問を受け付けていますが、質問は具体的であればあるほど良いです。これは数学に限ったことではありませんが、質問の具体性は、質問の目的や状況に応じて使い分けることが重要ですが、具体的な質問をしてくださると、こちらも質問の意図を理解しやすくなり的確な回答を送りやすいです。
よくある例として
『この問題がわかりませーん!』というメッセージと共に、問題の写真がドドーン!と送られてくることがありますが
①何も手をつけることができていない
②ここまでは解けたけれどここからどうすれば良いのかわからない
③解答を見て概ね理解できたけれど解答のこの部分がわからない
など、せめてこのくらいは情報を教えていただけるととても良いやりとりができるなと思っています。
最初はNちゃんもババーン!と写真だけを送ってくることもありましたが、成長とともに質問力が鍛えられ、『ここまで自分で解いてみて、ここからは類題を参考にしてみたんですが、それでもなぜここがこうなるのかわかりません。』など写真にマーカーの加工を入れてとてもわかりやすい質問を送ってくれるようになりました。
【2】受動的ではなく能動的な学び
能動的な学びとは、学習者が主体的に学びに参加する学習方法のことです。これは知識の定着率を高め、批判的思考能力、問題解決能力、創造性を養う上で非常に重要です。これは21世紀型スキルとも呼ばれ、変化の激しい社会を生き抜くために必要不可欠と言われています。
まず与えられた宿題を着実にこなすことはとても大事ですが、力をつけていくにつれてNちゃんは私に宿題を指定されることを拒否するようになってきました。
宿題を放棄したいというわけではなく、自分はここが苦手だから次の授業までにここを解いてきますと宣言していました。自分で自分の弱点がわかっているし、乗り越えるべきことはその日によって違うので、能動的になることでとても効率の良い学びができていたと思います。
最後は私もNちゃんを信頼して、質問回答屋さんになることを決め、取り組む範囲に関しては全て任せていました。
【3】自分に合った問題集を使い込む
Nちゃんは超進学校に通っていたので、学校から与えられた問題集が信じられないほど激ムズでした。
いくら賢い子でも、基礎は絶対に大事です。基礎を完璧にしていなければ発展問題に手をつけても身につくはずがありません。
数学の基礎を築くためには、まず定義と定理の意味を正確に理解し、それらを道具として使いこなせるようになることが必須です。その上で様々なパターンの演習を反復することで、応用力も身についていくのです。
Nちゃんは日頃から能動的な学びができていたので私が渡した基礎の問題集をすんなり受け入れてくれて、何周も解くことで、着実に力を伸ばすことができました。
同じ問題を繰り返すことや、学校で発展問題ばかり出るのに基礎を学び直すことは、プライドが邪魔をしたり時間が限られていたりするので、当たり前のように見えてもなかなかできるものではないのです。
⭐︎★⭐︎
1年ぶりにこのホームページを開いたので、つい長文になってしまいました。
いつも謙虚なNちゃんなので、この記事を見て
「そんなことないですよ〜〜!」
とおっしゃる姿が目に浮かびますが、私は彼女に心からの拍手を贈りたいです。
最後に、後輩たちに向けてNちゃんが合格体験記を書いてくれたので掲載します。

合格おめでとう!
Nちゃんがこれからも希望に満ちた幸せな日々を送れますように。ずっと応援しています。
お父様お母様も、たくさんある塾の中でこの教室を選んでいただき、いつも温かいサポートをありがとうございました。